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ペットフードの炭水化物

ペットフードの保証成分にはタンパク質・脂肪・繊維・灰分・水分を必ず表記する義務があります。
しかし、炭水化物は表示義務がないため、ほとんどのペットフードには書かれていません。

炭水化物は、穀類(米、小麦、とうもろこし)、野菜、イモ類、豆類に含まれています。
特に穀類は安価なため栄養価というよりも、カサ増しとして使われていることが多いです。
栄養価が低いフードほど給餌量も多く、消化に負担をかけます。
たんぱく質と脂肪が少なければ、当然炭水化物の量が多くなります。
炭水化物を多く摂り過ぎると犬と猫には糖尿病や肥満の原因、消化器官の負担になります。

タンパク質、脂肪分が少なければ、身体の免疫力低下から様々な疾患につながったり、皮膚、毛艶が悪くなります。
タンパク質は、全ての組織、細胞の成分で、筋肉、腱、骨、爪、被毛、各臓器など全ての組織の成長や発達に必要な主原料です。
脂質は、効率の良いエネルギー源(タンパク質や炭水化物の2倍以上のエネルギーを供給)であり、脂溶性ビタミンの吸収やホルモンの生成のための必須成分、内臓保護、体温調節などの働きがあります。

タンパク質も脂質も健康を維持するには必要不可欠な大切な成分で、小さいうちは特に成長、発育に・・・より多く必要となる成分です。
ただし、すべて効率よく吸収されるとは限りません。
消化吸収力によりますが、含有量が少なければ、実際にはもっと少ない量しか吸収されていないことになります。
一般的なフードはタンパク質の量が少なすぎるため、免疫の低下から様々な疾患へつながります。
免疫力が充分な場合は疾患を発症するに至りません。
質の良いタンパク質、脂肪は消化吸収力も優れています。
パッケージの言葉に騙されずに、原材料と保証成分をしっかり読み取りましょう。

炭水化物の量を知るには
100-(タンパク質+脂肪+繊維+灰分+水分)=炭水化物(%)

実際に計算してみると

A社 犬 100-(24+12+5+10+8.5) 炭水化物=40.5
B社 犬 100-(15+6.5+17.5+6+10) 炭水化物=45
C社 犬 100-(26+15+4+10) 炭水化物=45
D社 犬 100-(20+12+1.8+6.5+10.5) 炭水化物=49.2
A社 猫 100-(28+10+3+8+10) 炭水化物=41
B社 猫 100-(26+16+5.2+6.4+6.5) 炭水化物=39.9
オリジン 犬 100-(38+18+4+8+12) 炭水化物=20
オリジン 猫 100-(40+20+3+8+10) 炭水化物=19
アカナ 犬 100-(31+15+5+7.5+12) 炭水化物=29.5
アカナ 猫 100-(37+20+3+7.5+10) 炭水化物=22.5

理想は タンパク質 > 炭水化物 です。

猫は犬よりも肉食なのでどのメーカーも犬と比べると炭水化物は少ないですが、それでもタンパク質より多いのが気になります。
オリジンは一般的な他社フードの半分以下です。
犬猫にとって炭水化物を控えることは健康的なダイエットにもつながります。
栄養バランスも大事ですが、炭水化物の量にも目を向けて、 知らずに健康を害することのないよう、小さいうちから質の良いタンパク質と脂質をしっかり摂らせましょう。